前回、今田町を訪れた雪降る冬の折、四斗谷川(しとだにがわ)の魅力を語っていたユキオ。
素朴で親しみのあるキャラクターなので、私たちはユキオと呼ぶことにした。季節は巡り、川の流域では源氏ホタルが群舞するという6月、その魅力を取材しに再び彼のもとを訪れた。

まず、案内されたのは、今田町をいにしえの時代から見守り続ける小野原住吉神社。摂津の国、現在の堺市の住吉神社から1317年頃に分霊し祀った由緒正しい神社で、別名「蛙の宮」と呼ばれている。
なぜカエルノミヤなのか?それはここで毎年10月5日に近い日曜日とその前日に行われる神事を見ればわかる。


この神社で行われる神事「蛙おどり」は篠山三奇祭の1つに数えられる。今田町の小野原5ヶ地区の中から選ばれし14名の男たちが、藍色の装束に身を包み、「ヘーツヘーツ」「カエロカエロ」と蛙の鳴き声をまねながら竹製の古楽器ビンザサラや締太鼓に合わせて舞い踊る独特な世界。「惣田楽」と「いずまい」という2部構成の踊りで、鳴り物の音の中、男たちが飛んだり跳ねたりする姿は圧巻。

「外国からの観光客も多く数多い取材を受けているこの祭りだけは何があっても絶やしてはならない」と語るユキオは、平成25、26年度のこの神社の代表宮総代を務めた。町の伝統文化と神様を守るべく、神社裏の崖部分になんと100本もの竹を植え、幅10メートル、高さ10メートルの『落石、土砂止め防御柵』をたった1人で、しかも1ヶ月かけて作り上げた。その神社裏には幹回りが6メートル・高さ22メートルの樹齢約800年の巨木「かくれ杉」がそびえたつ。この神木もまた、住民のシンボル的存在で心のよりどころになっているという。しかしなぜ、この神事がカエルオドリなのか?聞きそびれてしまった。次にまたユキオに聞いてみたいと思う。


そして次に訪れたのが、待望の初夏の四斗谷川(しとだにがわ)。昔から地元住民の川遊びのスポットで、上流になるほど自然が壊されずそのまま残っている。ここから下流にかけて源氏ホタルの群舞が見られる。下流域ではホタルの幼虫を保護するために、地域周辺の草刈作業も生育を妨げないようにおこなうという細かい配慮がある。この川をとりまく自然環境を守ることも、この町の人々にとっての普遍的な日常。


四季折々で豊かな自然の表情を見せてくれる今田町の、のどかな風景。

四斗谷川やそれをとりまく環境もまた町の人々にとって欠かせない存在だということを改めて実感した。四季折々で様々な表情の今田町の風景。次回はどんな顔を見せてくれるのだろうか。

今田町で伝承されている「蛙おどり」の推進と維持に努められているユキオ。町のことを熟知し、古来より続く伝統芸能から自然豊かなおすすめスポットまでさまざまな情報を発信している。また「四斗谷川を美しく保つために町全体で努力しています」と自然環境の保護にも積極的。
今田町民達のコツコツとした地道な活動が緑あふれる今田町の、のどかな風景を維持しているといっても過言ではない。


■住吉神社・四斗谷川
住所:兵庫県篠山市今田町上小野原

ユキオに会える!!蛙おどりの奉納日は
2015年10月3日(土) 19:30〜
問合せ先:090-3825-5868(ユキオ携帯)
JR古市駅から神姫バス清水行き6分。
「上小野原」停留所から徒歩5分。
どなたでも見学出来ます。
神社馬場に約20台の駐車スペースあり。






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